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2023.09.29 印刷について

厚紙印刷は小ロットで注文できる? 印刷会社への依頼の流れや注意点を解説

厚紙印刷は小ロットで注文できる? 印刷会社への依頼の流れや注意点を解説

店頭や売場などで販売促進(PR)に使われるポスターやPOP。使用する場所やシーンが限られることから、「小部数を印刷したい」という方も多いと思います。今回は小ロットで発注できる厚紙印刷を取り上げ、おすすめの厚紙印刷物や印刷会社への依頼の流れについて解説します。

〈 INDEX 〉
厚紙とは?
自宅・オフィスでの厚紙印刷が向かない理由
印刷会社では厚紙印刷の小ロット発注も可能
小ロット発注がおすすめの厚紙印刷物
厚紙印刷を小ロットで依頼する流れ
CCG HONANDOの小ロットでの厚紙印刷の事例
まとめ

厚紙とは?

厚紙とは、コピー用紙などの普通紙と比べてやや厚みのある用紙のこと。「厚さ○○㎜以上を厚紙と呼ぶ」という厳密な区分があるわけではなく、少し厚めの用紙であればすべて「厚紙」と呼ぶことが多いです。その多くは製紙の段階で複数の層を重ね合わせる「多層抄き」と呼ばれる手法で作られており、破れにくく丈夫という特徴があります。一つの層のみで作る「単層抄き」という手法もあり、主に画用紙や名刺、ハガキで用いられています。

自宅・オフィスでの厚紙印刷が向かない理由

自宅やオフィスで厚紙印刷ができると、これまで印刷会社に発注していた印刷コストをカットすることができますが、厚紙の利用には注意すべき点がいくつかあります。厚紙に慣れていない印刷会社では気づきにくいポイントもあるため、外注する際に注意しましょう。ここでは厚紙を取り扱う際の注意点をご紹介します。

罫割れ

厚紙でパッケージなどを作る際に起こりやすいのが「罫割れ」です。紙を折り曲げた時に起こりやすいトラブルで、印刷面が剥がれてしまい、地の紙色が見えることも少なくありません。見た目を大きく損なうため、厚紙の折り加工には注意しましょう。罫割れを防ぐには、折り曲げる部分に事前に折り目(スジ)をつける「罫入れ」という作業を行ないます。完全に罫割れを防ぐことは難しいものの、あらかじめ折り目をつけることで、印刷面の割れを軽減することができます。

重量過多

厚紙は複数の紙を重ね合わせて作るため、普通紙よりも重量があります。段ボールに入れて持ち運んでみると、その重量に驚くことでしょう。あまりの重さに段ボールを落としてしまったり、輸送する際のコストがかさんだりと、思わぬ問題が発生することも。厚紙の種類によって重量は異なりますが、一般的なコピー用紙と比べて3~4倍重い厚紙もあるので、持ち運びや輸送する際は注意しましょう。

印刷不良

印刷機の種類によって印刷できる紙厚が異なります。一般的に家庭用プリンターでは0.25〜0.3mm、オフィスの複合機は1.2mmまで対応した機種が多いと言われています。そのため、紙が厚すぎると印刷できなかったり、プリンターに詰まったりすることも。キレイに印刷できないばかりか、故障する原因になりかねないため、自宅やオフィスで厚紙を使用する際は注意しましょう。

印刷会社では厚紙印刷の小ロット発注も可能

印刷会社の中には、厚紙印刷の小ロット(少部数)に対応している会社もあります。罫割れ、重量過多、印刷不良の問題も、厚紙の取り扱いに慣れている作業員がしっかりと確認しながら納品します。厚紙印刷に対応しているネット印刷サービスもありますが、最小ロットが「100部〜」だったり、「10部単位での発注」しかできないことも。CCG HONANDOではお客様のニーズに合わせて、一部からの小ロットに対応しています。

小ロット発注がおすすめの厚紙印刷物

「厚紙」といえば、郵便ハガキや名刺を思い浮かべる人も多いと思います。郵便ハガキは約0.23mm、名刺は約0.31~0.35mmの厚みがあり、家庭用のプリンターやオフィスのプリンターで印刷しようとすると、前述のようなトラブルが多発します。ここでは、小ロット発注がおすすめの印刷物を取り上げ、それぞれの特徴について解説していきます。

名刺

紙の厚さは手にした瞬間に相手に伝わるため、存在感のある厚紙を採用する方も多いものです。しかしながら、内勤の方や自営業の方の中には「大ロットの名刺は使いきれない」という悩みも少なくありません。そんな時は、小ロットの厚紙印刷に対応した印刷会社へ発注するのも手です。用紙の種類、加工、デザインに力を印刷会社へ発注することで、より印象的な名刺を作ることができます。捨てられない名刺や印象を与える名刺を、小ロットで製作されたい方は印刷会社への発注を検討しましょう。

ショップカード

ショップカードは、お店の雰囲気やイメージを伝える大事なツールの一つ。近年はよりデザイン性の高いショップカードを作ることで、SNSや口コミによる宣伝効果も期待できるようです。お店の情報を伝えることも大切ですが、ブランドイメージに合った素材とデザインにこだわりましょう。特に個人経営の小さなお店から、「小ロットかつこだわった加工をしたい」とご相談いただくケースが増えています。

催事ポスター

一般的なポスターであれば薄手の用紙でも問題はありませんが、催事ポスターとなると天吊りされたり、トップボードや大型POPとして使用されたりするケースが多いため、耐久性のある厚紙を使用したいところです。また、催事ポスターは掲示する機関や場所が限られるため、少ロット発注がおすすめの製品です。

厚紙印刷を小ロットで依頼する流れ

ここまで厚紙印刷の小ロット発注におすすめの印刷物について紹介してきましたが、ここからは、CCG HONANDOにご依頼いただく際の流れについて解説します。お問い合わせからご納品まで、それぞれの工程を理解することで、厚紙印刷で起こりやすいトラブルを防ぐことができます。

お問い合わせ・ご相談

まずは、ホームページのお問い合わせフォームやお電話にてお客様のご要望をお聞かせください。どのような印刷物をお求めなのか、具体的にご要望をお伝えいただくとスムーズです。例えばどのようなシーン、用途で使う印刷物なのか。イメージを共有いただくことで、印刷会社ならではの視点からご提案できるかもしれません。

お見積もり・ご注文・お打ち合わせ

お問い合わせいただいた後、弊社の営業担当からご連絡差し上げます。ご要望に応じてお客様のもとへお伺いします。弊社オフィスまでご来社いただいても問題ございません。お打ち合わせの際には、弊社の実績や厚紙の複数サンプルをお持ちし、印刷物の仕様について確認・決定していきます。もちろん、お見積りの相談だけでも大歓迎です。ご不明な点などございましたら、なんでもご相談ください。

デザインデータの入稿

原則お客様の方で完全データをご用意いただきます。データ入稿前に、営業担当からデータ形式や入稿方法についてご案内します。データ入稿後は担当部署にてデータチェックを行い、不備がありましたら速やかにご連絡させていただきます。問題がなければ、次の校正刷りの工程へ進めます。

校正刷り

印刷における「校正」とは、入稿されたデータと、「校正刷り」と呼ばれるサンプル(刷られた印刷物)の比較を行い、レイアウト上の誤りや色の出方に違いがないかを確認する作業を指します。文字のみをチェックする校正を「文字校正」、色調や仕上がりをチェックする校正を「色校正」と呼びます。校正は必須ではありませんが、実数(本番印刷)を刷る前の最終確認として、初回発注時や色味に厳しい印刷物では必須の手順になります。

確認・修正

校正刷りが出ましたら、お客様と一緒に確認作業を行ないます。原稿内容に誤りがないかはもちろんですが、想像していた色味が出ているかも確認いただきます。本番印刷時には、この校正をターゲットとして色合わせを行ない、色ブレのないよう設定していきます。校正の段階でイメージと大きく離れていた場合、データの修正など、何らかの変更作業が必要になります。

校了・データ入稿・本番印刷

校正の確認作業を終え、問題がなければそのまま校了です。作成する製品に合わせて、最適な印刷機種で対応します。写真集や画集などの細かい確認が必要な場合は、印刷日に大阪にある当社工場まで来ていただき、立ち合いいただくことも可能です。立ち合いを希望される場合は前もってご相談ください。

内職・発送・ご納品

印刷・加工が完了した製品は、直接お客様のもとにお届けします。ご指定の場所や複数箇所への納品なども柔軟に対応します。また、ご指定の納品書や包装形態、カートンラベルがありましたら事前にお知らせください。弊社は内職工場も所有しているため、ノベルティや販売商品などの封入作業なども承っています。印刷から内職作業、発送まで一括してお引き受けします。

CCG HONANDOの小ロットでの厚紙印刷の事例

CCG HONANDOには、小ロットでの厚紙印刷の事例が数多くあります。例えば、複数名の名刺を一括して発注したいが、名前によって必要部数が異なる、といったお客様のご事情やご要望に合わせて対応。20種類の名刺を50部、100部、200部などと仕分けして納品しました。また、部数が少ない記念ポストカードなどを製作する際は、後加工で箔押しや空押しを行なうなど、厚紙ならではの高級感を出した事例もあります。

まとめ

厚紙を使うことで印刷物の耐久性が高まり、重厚感のある仕上がりになりますが、自分で印刷しようとすると意外に扱いづらいものです。小ロットに対応した印刷会社に依頼することで、短納期かつ高クオリティの製品を過不足なく製作することができます。厚紙印刷でお困りの際は、ぜひ一度お見積だけでもCCG HONANDOへご相談いただければと思います。

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