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2022.08.26

自作コースターを印刷する前に知っておきたい用紙・印刷方法

自作コースターを印刷する前に知っておきたい用紙・印刷方法

コップ・グラスの滑り止めや、水滴を吸収してテーブルが濡れるのを防いでくれる「コースター」。オリジナリティあるデザインを印刷できるため、レストランやカフェの雰囲気づくりはもちろん、ノベルティとしても人気のアイテムです。今回はコースターにフォーカスし、印刷に使われる用紙(素材)の種類や、オリジナルのコースターを製作する際に知っておきたい印刷方法のポイントを解説します。

INDEX
コースターを自作!オリジナルコースターが人気の理由
コースター印刷の用紙(素材)の種類
コースターを印刷する際に使われる印刷方法
コースター印刷に関するよくある質問
CCG HONANDOのコースター印刷
オリジナルコースター製作の際はCCG HONANDOへ!

コースターを自作!オリジナルコースターが人気の理由

あたたかみのある木製コースターをアクセサリーや小物置きとして使ったり、自作した同人誌のキャラクターをコースターに印刷してディスプレイしたりと、人によってさまざまな楽しみ方があるコースター。デザインや素材を変えたり、サイズを変えてオリジナルのコースターを自作することも簡単で、ノベルティとして使う企業も少なくありません。自宅で印刷できる手軽さも人気の理由で、費用を安く抑えながらオリジナルコースターを自作することができます。

コースター印刷の用紙(素材)の種類

「コースターの用紙」というと、紙製のコースターを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。コースターを作る際に、まず考えたいのが「どんな素材のコースターを作るか」ということ。店舗やブランドのイメージに合わせたり、配布シーンや利用シーンを想像したりと、目的、用途に合わせて最適な素材を選択する必要があります。ここで紹介する用紙(素材)を参考に、イメージを膨らませる手がかりにしましょう。

用紙①紙製のコースター

吸水性の高い「コースター原紙」という特殊な紙を用いて作成する最も一般的なコースターです。やわらかい質感とクッション性が特徴で、オフセット印刷のほか凸版印刷や箔押加工にも適しています。中には同人グッズのようにコレクターの間で人気が高いコースターもありますが、基本的に使い捨てを前提にすることが多く、低コストで大量に印刷したい方におすすめの用紙です。

用紙②スリップレス紙コースター

スリップレス紙コースターとは、「スリップレス」という名前の通り、裏面に滑りにくいコーティングを施した紙製コースターのことです。滑り止め効果を高めるために、裏面がやや起毛しているのが特徴です。そのため、印刷面は片面(4c/0c)に限られます。紙製のコースターと同様に吸水性に優れ、コップやグラスについた水滴をしっかり吸収します。

用紙③PETコースター

PETコースターは、PET(ポリエチレンテレフタレート)と呼ばれる水や汚れに強い素材を使ったコースターのことです。紙製と同様に原料費は安いものの、何度でもくり返し使えるという特徴があります。アクリルとも違った透明感が印象的で、コシのある0.3mm程度の薄さでも作成可能です。フルカラー印刷にも対応していますが、白押さえを行なう必要があるため片面印刷でなければなりません。

用紙④コルクコースター

コルクコースターとは、コルク素材を用いたコースターのことです。コルク特有のほどよいクッション性の質感が特徴で、吸水性や保湿性にも優れ、何度でもくり返し使用できるというメリットがあります。単色での印刷、フルカラー印刷にも対応していますが、天然素材のため凹凸などの個体差があり、わずかに混ざる黒点にインキがのりにくい場合も。

用紙⑤アクリル・透明コースター

アクリルコースターは、クリアな質感が最大の特徴です。その透明感を活かしてシンプルにロゴだけを配置したり、キャラクターのみ地色が透けないよう白押さえを付けて際立たせたりと、さまざまなデザインに対応しています。ただし、印刷できるのは片面のみで、フルカラー部分と地色の透け防止のため白押さえ部分の2層で印刷されます。汚れてもサッと水洗いするだけで落とせるので、長期間清潔に保つことができます。

用紙⑥木製コースター

MDF材(中質繊維板)と呼ばれる木材をほぐして繊維状にしたものを、接着剤とともに圧縮して形成するコースターです。ほかの素材にはない天然の質感を残しており、素材特有の心地よい香りがします。コースター本体に白押さえを印刷することで、フルカラー印刷でも鮮やかに表現することが可能です。ただし、レーザーの光を用いるため、カットした面に焦げた跡が茶色く残る場合があります。

用紙⑦ラバーコースター

ポップな印象を与えるラバー(ゴム)製のコースターです。ゴム素材のため、やわらかく滑りにくいという特徴があります。作成する際には、ゴムの色を選ぶところからスタート。表面は単色のゴムを複数組み合わせてデザインを作成し、裏面はベースカラー1色を選択します。紙では表現できない立体感あるカラフルな仕上がりになるため、印象に残るコースターを作成したい方におすすめです。

コースターを印刷する際に使われる印刷方法

自宅でコースターを印刷する場合はインクジェット印刷やレーザー印刷のどちらかになりますが、業者に依頼する場合は、独特の風合いを楽しめる凸版印刷や、金色や銀色の箔を押しつける箔押印刷など、さまざまな印刷方法を選ぶことができます。デザインやコースター本体の素材によって適した印刷方法が異なるため、それぞれの印刷方法のポイントをしっかり押さえて、オリジナルのコースターを製作しましょう。

印刷方法①オフセット印刷

オフセット印刷は、現代の印刷方法の中で主流となっている印刷方法で、版に凹凸のない平板を用いるため平板印刷とも呼ばれます。版につけたインキをブランケット胴と呼ばれるローラーに転写(オフ)し、紙に転移(セット)して印刷することから「オフセット印刷」という名前がついています。この印刷方法の特徴は、スピーディーかつ高品質であること。単色でもフルカラーでもキレイに発色し、写真やグラデーションなどの細やかな表現も可能です。

印刷方法②凸版印刷

凸版印刷とは最も古くから使われている印刷方法で、ハンコや版画などと同じように、凹凸をつけた版の凸部にインクをつけて紙に印刷します。オフセット印刷と比べるとベタの表現力や色の再現性で劣りますが、文字や線の輪郭が鮮明に出るため、1~2色のシンプルなデザインの印刷に向いています。また、一度版を作れば再度使うことができるので、2回目の増刷から安く作成できます。

印刷方法③箔押印刷・加工

箔押印刷は別名「ホットスタンプ」とも呼ばれる加工方法です。絵柄の金型を作成したあとで、型と印刷する対象物の間に金属を薄く伸ばした箔を敷き、高温の熱と圧をかけながらスタンプのようにプレスしていくことで、箔が印刷物に転写されるという仕組みです。ゴールドやシルバーなどの箔が転写された部分はキラキラと輝くため、ほかの印刷方法にはない高級感を演出することができます。

印刷方法④シルクスクリーン印刷

かつては、きめ細かい絹(シルク)の幕(スクリーン)を印刷に使っていたことから「シルクスクリーン印刷」と呼ばれています。その仕組みは単純で、メッシュ状の版の上からインキを通して刷ることで、素材にデザインが印刷されるというもの。インキを押し出して印刷するという単純な原理を用いるため、さまざまな素材に印刷できますが、その性質上、写真や細かいデザインの再現性は不得意です。

印刷方法⑤UVインクジェット印刷

インクジェット印刷は家庭用プリンターにも使われている印刷方法で、CMYKという4色の組み合わせで色を再現する方法です。微細な粒状のインキを紙に吹き付けたあとに、UV光(紫外線)を照射することで製品にインキを定着させるため、乾燥の時間も不要で連続して印刷できます。色数の多いデザインや写真、グラデーションなどの繊細な表現が得意な印刷方法です。

UV印刷とは?メリット・デメリット、印刷の注意点を解説

「UV印刷」という言葉を聞いたことがありますか。「UV」というと、スキンケアや日焼け止めをイメージされる方も多いかもしれません。UV印刷は従来の油性印刷よりもメリットが多く、昨今の印刷現場に欠かせない印刷方法になっています。今回はそんなUV印刷にフォーカスを当てて、そのメリットやデメリット、ほかの印刷方法との違いについて詳しく解説していきます。

コースター印刷に関するよくある質問

飲食業に携わっていない限り、オリジナルのコースターを作る機会はそう多くはないでしょう。ただ、最近はキャンペーン用グッズやノベルティとしてコースターを製作する企業も多く見受けられます。ここでは、コースター製作をご検討のお客様からよく寄せられる質問にお答えします。

よくある質問①耐水性のあるコースターにはどんな種類がある?

コースターには、結露した水滴からテーブルを守るという機能的な役割がありますが、さらに、素材によって「耐水性」と「吸水性」の2つに分けられます。耐水性とは、お盆のように水滴を「受け止める」機能のこと。アクリルやPET、ラバーなどの洗浄可能な素材が当てはまります。一方で吸水性とは、水滴を「染み込ませる」機能のこと。紙、コルク、木が当てはまります。これらは使用後に乾燥させて使うこともできますが、紙製のコースターの場合、使い捨てを前提にすることが多いでしょう。

よくある質問②コースターは両面印刷できる?

両面印刷ができるかどうかは、素材によって異なります。例えば、紙、コルク、木は両面に印刷できますが、透明なアクリルやPET素材は、そのまま印刷すると素材の色を拾ってしまってキレイに発色しません。白インキの下地を引くことで、元のデザインに近い色合いで印刷することができますが、白の下地を引くため、印刷面が片面に限られます。

よくある質問③印刷会社に依頼する場合の注意点は?

デザインを作成する際に、カットラインと印刷可能範囲を意識することです。加工の都合上、断裁したり、抜いたりする際にズレが生じることがあります。カットラインがデザインに入ると不良品になるため、カットライン付近は、ズレが生じても問題ないような柄にしておくとよいでしょう。素材や印刷方法によっても異なるため、データを作成する前に、印刷会社や制作会社に確認することをおすすめします。

よくある質問④金・銀・メタリックなどの特殊な色加工もできる?

金・銀・メタリックなどの箔押加工も可能です。ただし、コースターの素材によって加工できない場合や、イメージと異なる色味になることもないわけではありません。製作する際にはサンプルを取り寄せて実際に確認したり、校正を作成したりすることをおすすめします。さまざまな加工・表現方法があるので、まずは適当な部数を設定いただくなど、見積からご相談ください。

CCG HONANDOのコースター印刷

CCG HONANDOでは、コースター印刷に関するご相談・ご依頼を多くいただいています。例えばテーマパーク様のご依頼では、厚手の紙にキャラクターを印刷し、両面にグロスPP加工を施したうえで丸型に抜いたノベルティ製品を作成したり、お化けやツリー型に抜いたコースターをハロウィンやクリスマスのパーティーグッズとしてご提案したりと、シーンに合わせた製品の作成が可能です。大ロットはもちろん、小ロットにも対応できますので、お気軽にご相談ください。

オリジナルコースター製作の際はCCG HONANDOへ!

コースターは、コースター本来の役割で使われるだけでなく、飲食店のメニュー表、イベントのノベルティ、チケット、メッセージカードなど、さまざまな使用用途があります。ゲームやアニメのキャラクターを印刷してグッズとして販売されることも多く、コレクション性を高めるという効果も期待できます。素材や加工次第で、活用のアイデアが広がるコースター。オリジナルコースターを製作する際は、CCG HONANDOにご相談ください。

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