2024.05.31 印刷について
パッケージはどうやって制作する?印刷会社を選ぶ基準やおすすめの印刷方法・用紙も解説!
パッケージは、「製品の顔」ともいえる重要な要素。製品を保護するとともに、製品・ブランドの名前や魅力をわかりやすく伝え、消費者の購買意欲を高めるデザイン性や印刷方法が求められます。今回はパッケージ制作における基本的な流れを解説しながら、印刷会社の選定基準からおすすめの印刷方法、紙の選び方まで、幅広い情報をご紹介します。
〈 INDEX 〉パッケージ制作の流れ
印刷会社の選定基準
パッケージ印刷の基本
パッケージにおすすめの印刷方法
パッケージにおすすめの紙
パッケージの制作・印刷はCCG HONANDOへお任せください
まとめ
パッケージ制作の流れ
「パッケージが必要になったけど、どうやって作ればいいのかわからない」という方も多いと思います。パッケージ制作の工程は「企画・コンセプトの策定」「デザイン制作」「材質・形状の選定」「印刷会社の選定」という4つのステップに分けられます。各工程で綿密な計画を立てることが、パッケージの品質・効果を大きく左右するカギです。以下に解説する一連の流れをしっかり押さえておきましょう。
企画・コンセプト立案
パッケージ制作で最初に行なうのが、企画とコンセプトの立案。製品の特徴やターゲット、ブランドイメージを踏まえて、どのようなパッケージを制作するのか、基本的な方向性を決定します。ここで重要となるのが、売り場に置かれた時やサイトに掲載された時のことを具体的にイメージすること。「思わず手に取りたくなるようなパッケージ」「パッと見て目に留まりやすいパッケージ」というように、コンセプトを明確にしておくことで、後工程のデザインや形状、印刷・加工の方針をスムーズに決定することができます。
デザイン制作
企画とコンセプトが決定したら、デザイン制作に移ります。この段階では、コンセプトに基づいてデザイナーがデザイン案を作成します。パッケージデザインにおいては、「誰に何をどのように伝えるのか」という視点がとても重要です。というのも、消費者が商品を選ぶのに費やす時間はとても短く、その短い時間で製品の特徴や魅力を伝えなければならないからです。製品のターゲットや市場におけるポジション、独自性などを意識しながら、ブランドの持つ雰囲気やその製品らしさを端的かつ的確に伝えるデザインを目指しましょう。デザインの草稿が完成したら、クライアントからのフィードバックをもとに修正を加え、効果的なパッケージデザインを作り上げていきます。
材質・形状の選定
この工程では、パッケージに使用する材質・形状の選定を行ないます。パッケージには製品を保護するという役割があり、輸送中の衝撃や振動などで製品が破損しないよう、耐久性のある材質を選ぶ必要があります。また、材質は見た目の印象にも直結します。紙・プラスチック・金属などの材質の中から、製品の特徴に沿った最適な素材を選ぶのがよいでしょう。近年は、環境へ配慮した企業や製品であることをアピールするために、環境にやさしい材質を使用したパッケージも増えています。
印刷会社選び
パッケージを印刷できる印刷会社は数多くありますが、高品質なパッケージを制作するためには、経験豊富な印刷会社を選ぶことが不可欠です。印刷会社によってコストや強みが異なるため、まずは各社の実績やサンプルを取り寄せて、打ち合わせを行なうところから始めましょう。印刷会社を選ぶ際に「低価格・短納期」を一番に考える方もいますが、パッケージにおいては制作のノウハウや加工の実績も要視したいポイント。印刷会社によってパッケージの完成度が大きく変わるため、慎重に選定しましょう。
印刷会社の選定基準
ひと言で「印刷会社」といっても、それぞれコストや納期、強みとなる印刷・加工方法は異なります。ここでは印刷会社の選定基準として挙げられる、印刷品質や対応できるロット数、制作環境、コスト、納期などのポイントについて解説します。
印刷品質
印刷会社を選定する際に最も重要な基準が「印刷品質」です。パッケージ印刷については、思ったような色が出ない、鮮明に表現されていないというトラブルがあります。パソコンの画面の色がそのまま再現できるとは限らないため、色の再現性も重要なポイントです。適切な用紙・印刷方法を提案できる企画力はもちろん、より良い製品に仕上げる品質管理も印刷会社を選ぶ上で重要な基準になるでしょう。
ロット数
対応可能な「ロット数」も見ておきたいポイントです。大量生産が可能な印刷会社は、大規模なロット数がほしい、コスト効率を重視したいという方に向いています。一方で、小ロットにも対応できる印刷会社は、高品質なパッケージを少量だけ制作したい、複数のデザインのバリエーションを試したいという方におすすめです。ニーズに合った印刷会社を選ぶことで、コストパフォーマンスを最適化しながら、必要な品質と数量を確保することができるでしょう。
制作環境
パッケージを制作する際は、印刷会社の「制作環境」についても確認しておきたいところです。見るべきポイントはいくつかありますが、高品質なパッケージを制作したい方は印刷工程だけでなく、加工や内職の工程も確認しておきましょう。というのも、自社内でワンストップに対応できる印刷会社は、品質管理や納期の面で優れていることが多いからです。CCG HONANDOは、プリプレス工程から内職・検品や運送の工程に至るまで、すべて自社内で手配できる環境を整えており、高品質なパッケージ制作をトータルでサポートしています。
コスト
パッケージ制作の際、「コスト」を気にされる方も多いと思います。ここでは予算内に収まるか、適切な価格設定になっているか、追加料金や隠れた費用がないかも確認しましょう。とはいえ、コストや価格だけを重視しすぎて、肝心の品質が下がってしまっては意味がありません。コストと品質のバランス、コストパフォーマンスも考慮しましょう。CCG HONANDOでは、お客様のニーズに合わせて安価に収まる加工方法や、代わりの用紙案も柔軟に提案できますので、ぜひ一度ご相談ください。
納期
どんなにコストを抑えられたとしても、時間がかかって納期に間に合わなければ本末転倒です。納期遅延は機会損失を招きます。印刷会社に発注する際は余裕のあるスケジュールを設定するとともに、期日までに正確に納品できるか、柔軟な対応ができるか確認しましょう。さらに、予期せぬ問題が発生した場合の対応策やコミュニケーションの円滑さも重視し、安心して発注できる印刷会社かどうかを見極めることをおすすめします。
パッケージ印刷の基本
パッケージ印刷には、さまざまな印刷・加工方法が用いられており、製品の魅力やブランドイメージに合った適切な手法を選択することが重要です。ここではパッケージ印刷の基本な印刷方法である「表刷り」「中刷り」「裏刷り」を取り上げて解説します。予算や納期に合わせて、最適な印刷・加工方法を見極めましょう。
表刷り
「表刷り」とは、パッケージの表面にデザインやテキストを印刷する基本的な手法のこと。表刷りのメリットはコストと品質のバランスが優れているところです。表面のみに印刷するためコストが安く抑えられて、鮮明かつ色鮮やかな仕上がりになります。その一方で、表擦りは外側にインキを載せることになるため、インクが擦れてはがれやすくなるというデメリットもあります。
中刷り
「中刷り」とは、印刷した面をフィルムでラミネートする印刷手法のことを指します。表刷りのデメリットであるインキの擦れをラミネートによって防げるという特徴があります。ラミネート工程が必要になる分コストは上がりますが、耐久性や耐水性も増すため、パッケージの強度を上げることができます。現在では、環境配慮の観点から表面を加工しないという選択肢を選ぶ方も増えています。
裏刷り
「裏刷り」とは、袋やガラスなどの透明な素材の裏側から反対向きに印刷する印刷手法のことです。表面にインキが載らないため、インキの擦れを防止できますが、透明の素材にしか使用できない方法であること、また製品とインキが触れることになるため、菓子やパンなどの食品パッケージにはあまり使用されていません。
パッケージにおすすめの印刷方法
パッケージ制作においては、幅広いロット数に対応した「オフセット印刷」「デジタル印刷」、高品質なカラー表現に最適な「グラビア印刷」など、それぞれの特性を活かした方法が採用されています。ここではパッケージ制作におすすめの印刷方法と、それぞれの特徴を解説します。
オフセット印刷
「オフセット印刷」とは、印刷方式の中でも幅広く利用されている印刷方式のひとつで、水と油の反発する性質を利用して油性部分のみにインクを転写する印刷方法です。パンフレットやチラシ、カレンダーなどの印刷物を短時間で大量に印刷することができます。オフセット印刷はシャープな仕上がりと鮮明な表現を得意としており、高精細な表現が求められるパッケージの印刷にも適しています。ただし、オフセット印刷は「版」を作成するため小部数だと割高になりがちですが、部数が増えるほど1部あたりの単価が下がるため、大ロットの製造に適している印刷方式です。
デジタル印刷
「デジタル印刷」とは、版を使わずにデータを紙に直接転写し、4色のトナー(CMYK)で色を表現する印刷方式です。版を必要とするオフセット印刷などと比べて、短納期かつ小ロットの制作に適しています。デジタル印刷のメリットは、デザインの変更やカスタマイズが容易であること。個々のパッケージに異なるデザインや情報を印刷することも可能で、短納期にも難なく対応することができます。
グラビア印刷
「グラビア印刷」は、印刷部分を凹状にした版を用いて、インキを流し込んで転写する印刷方式です。インクの盛り方にメリハリがつくため、シズル感のある写真やイラストを載せる際や、高品質なカラー表現が求められる印刷物を制作する際に効果的。特に、フィルムやビニールへの印刷にグラビア印刷が用いられています。グラビア印刷で作成する版は耐久性が高いため、大ロット製造に適しています。
パッケージにおすすめの紙
パッケージの素材に、「紙素材」を検討している方も多いと思います。紙の素材は、プラスチックなどの素材に比べて制作コストを抑えられて、デザインや印刷・加工の自由度が高く、また脱プラスチックの観点から環境にやさしいというメリットもあります。ここで解説する用紙を参考に、製品の用途やデザインに合った用紙を選びましょう。
ボール紙
ボール紙の「ボール」とは「board」から来ており、板紙のことを指します。ボール紙は頑丈で壊れにくく、製品を保護するのに適しているため、食品や化粧品、日用品など、さまざまな製品のパッケージに幅広く利用されています。印刷適性にも優れ、鮮やかな色彩の美しい仕上がりが期待できる用紙です。
コート紙
コート紙は、紙の表面にコーティングを施して光沢感やマットな質感を持たせた紙で、白さが際立つ紙素材です。色彩を鮮やかに表現することができるため、特に写真やグラフィックを多用するデザインに適しています。化粧品や食品のパッケージに多く用いられており、清潔感と高級感を求められる製品に最適な素材です。
ライナー紙
ライナー紙は、段ボールの表・裏部分に使われる原紙で、厚みがありとても頑丈な素材です。段ボールと聞くと茶色の紙を想像されるかもしれませんが、白色のライナー紙もあり、自由度の高いデザインを印刷することも可能です。製品を保護するパッケージとしての機能性はもちろん、ブランドのロゴや重要な情報などを印刷した梱包資材として使用することも可能で、インパクトを与えることができます。
パッケージの制作・印刷はCCG HONANDOへお任せください
これまで見てきたように、パッケージ印刷に用いられる印刷方法・用紙の種類はさまざまで、製品やブランドイメージに合わせて適切に使い分ける必要があります。CCG HONANDOはパッケージ制作の豊富な経験とノウハウを持っており、お客様のニーズに合わせた印刷方法・用紙を提案しています。プリプレス段階から納品まで、一貫したサービスでお客様のご要望に確実にお応えしますので、パッケージ制作の際はぜひご相談ください。
CCG HONANDOの品質管理
CCG HONANDOでは、お客様の信頼に応えるために、製品の品質を最優先に考え、常に品質向上に努めています。品質をより高めるために、検査装置を完備するほか、熟練の検査員による目視での品質検査も対応可能です。印刷から納品に至るまで、すべてを自社で対応するため、迅速な情報共有と万全の管理体制が整っています。製品パッケージの品質は、製品自体の信頼性やブランドイメージに直結するため、細部に至るまで徹底した品質管理にこだわっています。
まとめ
今回は、パッケージ制作の流れや印刷会社の選定基準、おすすめの印刷方法と紙の選び方を紹介しました。「製品の顔」となるパッケージだからこそ、製品の魅力を引き出す素材や印刷方法が必要です。効果的なパッケージを作りたいという方は、ぜひCCG HONANDOへご相談ください。
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