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2024.04.26 印刷について

はがき・DMを制作する際に知っておくべき印刷のポイントは?

はがき・DMを制作する際に知っておくべき印刷のポイントは?

自社の商品やサービスを広報・宣伝するための印刷物といえば、はがき・DM(ダイレクトメール)を思い浮かべる方が多いと思います。紙のDMはWeb広告や電子メールと異なり、顧客や見込み客に対して直接アプローチできるため、販売促進において重要な役割を果たしています。今回は、はがき・DMに焦点を当てて、制作や印刷する際に知っておくべきポイントや、開封率を高めるDMの作り方について解説します。

〈 INDEX 〉
はがき・DM(ダイレクトメール)とは
なぜ紙のDMが求められる?
DM作成時に知っておきたい基本知識
開封率アップ!変わったDMを作るコツ
はがき・DM制作に関するよくある質問
CCG HONANDOの特殊印刷事例
まとめ

はがき・DM(ダイレクトメール)とは

はがき・DMとは、ターゲットとなる個人や企業に対して、広告宣伝や販売促進を目的とした印刷物などを郵送するマーケティング手法のことです。製品・サービスの情報を直接訴求できるのが特徴で、購入、問い合わせ、資料請求、セミナー・イベントへの集客など、顧客のアクション(反応)を促進するために利用されています。DM・はがきの効果を上げるには、メッセージの内容・デザインを工夫するとともに、印刷方法・加工技術・印刷用紙にこだわる必要があります。

なぜ紙のDMが求められる?

広告宣伝や販売促進を目的としたマーケティング手法のひとつに、電子メールがあります。電子メールは手軽に情報を発信できる一方で、受け手からは流し見されることが多く、ときには他のメールに紛れて開封されないことも。紙媒体のはがき・DMは、直接手に取って見ることができるため、視覚的に訴えることで顧客の印象に残りやすいという特徴があります。印刷方法・加工技術・印刷用紙を駆使することで、高級感を演出したり、インパクトを与えたりすることも可能です。

DM作成時に知っておきたい基本知識

ここでは、DMを制作する上で知っておきたい基本知識を解説します。DMだけでなく、カタログや会社案内など、他の印刷物を制作する際にも役立つので必ず押さえておきましょう。

デジタルとリアル(紙媒体)のメリット・デメリット

近年は電子メールやSNSといったデジタルを介した販売促進が主流となっています。そのメリットとして挙げられるのはコストを抑えられること、リードタイムの短縮を図れること、また顧客の属性やニーズに合わせてメッセージの内容をパーソナライズ化できることです。一方でメールは埋もれやすく、内容が薄かったり、配信量が多かったりすると迷惑メールとして処理されたり、登録を解除されたりするというデメリットも。紙のDMのメリットは顧客に確実に届けることができ、表現力の高いアプローチができることです。また箔押し加工を施したり、型抜きをしたりすることで、デジタルにはない特別感を演出することができるでしょう。一方で、企画から発送までの期間が長く、郵送費や印刷費など、デジタルに比べてコストが高くなりやすいというデメリットがあります。

デジタルとリアル(紙媒体)の色の表現方法

デジタルと紙媒体では色の表現方法が異なります。デジタルでは、RGBカラー(Red=赤、Green=緑、Blue=青)の3色を混ぜて幅広い色を再現するのに対して、紙媒体ではCMYKカラー(C=シアン、M=マゼンダ、Y=イエロー、K=スミ)の4色で色を表現します。デジタルで表示されるカラーを印刷で使用する場合はCMYKに変換してから印刷することになるため、見た目が異なる点に注意が必要です。仕上がりの色が気になる場合は、色校正を行なうことによって本番の色の出方を確認しましょう。

開封率アップ!変わったDMを作るコツ

「他とは違う、変わったDMを作りたい」という方も多いと思います。そんな時は、DMの仕様を工夫しましょう。他のDMと違った用紙・形状にすることで、たくさんの郵便物の中でも目にとまりやすく、受け手の印象に残りやすくなります。ここでは、変わったDMを作るコツを解説します。

印刷用紙の選択

同じデザインデータでも、用紙の厚さや種類を変えるだけで見た目の印象は大きく変わります。例えば、曲がりにくく厚みのある用紙は高級感や存在感を感じさせますし、手触り感のある用紙を選ぶことで、落ち着いた印象やナチュラルな印象に仕上がります。手に取った瞬間に他のDMと違った印象を与えられれば、手が止まりやすくなり、開封率の向上が期待できます。DM制作において用紙は重要なポイントです。受け手に与えたい印象を考えて、用紙サンプルを見ながら選ぶことをおすすめします。

形状を変える

DMの形状を定型サイズから変えることで、他のDMと差別化することも可能です。例えば卵型、大きな丸型、動物を型取った形状、お菓子や車の形などのDMを見かけることもありますし、文字に凹凸をつけることで立体感を演出したDM、封筒の中にペーパークラフトの素材を入れて組み立てられるようにしたDMもあります。形状を変えることで、より一層印象的なDMになるでしょう。

圧着DM

プライバシー情報が含まれるDMで、ペリっとはがして開けるはがきを受け取ったことのある方は多いと思います。これは「圧着DM」というもので、印刷物の表面に接着剤をつけることで、紙を圧着させる加工手法を指します。はがさないと中身を確認できないため、「隠された部分を確認したい」という受け手の興味を誘うことで開封につなげます。通常のはがきは表裏の2面ですが、圧着DMにすることで印刷できる紙面が増えるため、多くの情報を掲載することができます。

特殊印刷を取り入れる

特殊印刷を取り入れることで、DMにさまざまな効果を持たせることができます。例えば、紙表面をフィルムでコーティングして強度を上げるPP加工。鮮やかな光沢感のある仕上がりにするなら「グロスPP」、落ち着いた高級感を出すなら「マットPP」を選択すると良いでしょう。表面にフィルムを貼ったり、熱で模様を転写させたりするホログラム加工にすると、虹色のような輝きを出すことができます。さらに、金箔・銀箔・レインボー箔などの箔を付ける箔押し加工を施すことでデザインを際立たせることができるでしょう。インクを厚く盛るシルク厚盛り加工は、印刷に立体感を持たせることができます。

はがき・DM制作に関するよくある質問

CCG HONANDOにも「変わったDMを作りたい」というご相談を多くいただきます。ここでは、お客さまから寄せられた質問にお答えします。はがき・DMの印刷を検討している方はぜひご覧ください。

変わったDMでもきちんと郵便で送れる?

変わったデザインや形状のDMでも、問題なく郵便できます。ただし、厚みや重量、サイズによっては追加の送料や処理費用がかかることも。DM発送コストで最も大きな割合を閉めるのが郵送料です。発送する部数が多いとその分郵送料がかさむため、事前に郵便局や郵送会社に確認し、適切な方法で送付することをおすすめします。

特殊印刷、特殊加工の費用はどのくらい?

印刷の費用は、使用する印刷方法や加工技術、仕上げの品質などによって異なります。一般的には、特殊な用紙や印刷・加工方法を取り入れるほど費用が高くなる傾向にあります。印刷方法や加工技術にこだわるあまりに、予算をオーバーしては意味がありません。DMを制作する際はコストパフォーマンスを意識しましょう。コストを抑えた加工方法を提案できる場合もあるので、まずはお気軽にご相談ください。

特殊印刷のDMはどのような業種・目的に向いている?

特殊印刷は受け取る人にインパクトを与えることができますが、使用する印刷方法や用紙によってはコストが割高になることも。初回イベント、初回告知、初回リピートなど印象を与えたいタイミングで活用することが重要です。宝石や自動車といった商品の購入単価が高い業種の場合は、DMでも高級感を演出する必要があります。DMを効果的に活用するには、タイミングや業種を考慮しましょう。

特殊印刷の効果的な活用方法は?

特殊印刷・加工を活用する際に最も重要なのは、商品・サービスのターゲット層や目的に合わせて適切な手法を選択することです。例えば、金の箔押し加工は派手で目立ちますが、表面全体を加工するとメリハリのない仕上がりになってしまいます。加工を施す際には、製品の一部分や文字の一部などにアクセントとして用いることをおすすめします。商品やサービスに合わせた特殊印刷・加工方法を提案させていただきますので、まずはDMの目的や、やってみたい加工についてご相談ください。

CCG HONANDOの特殊印刷事例

CCG HONANDOでは、特殊印刷・加工を用いたDMのご依頼を多くいただいています。最初から用紙・印刷・加工を指定されるケースは少なく、お客様のご要望に合わせて適切な手法をご提案しています。例えば、夏には厚紙をうちわの形状に加工した「うちわDM」を制作したり、クリスマスの時期にはホログラム加工を施した特別感のある「クリスマスDM」を制作したり。季節や商品・サービスに合わせた特殊印刷・加工をご提案しています。

まとめ

今回は、はがき・DM制作に欠かせない特殊印刷・加工方法を解説しました。DMに用いられる用紙はさまざまで、サイズ・用紙の種類・特殊印刷・加工の組み合わせは無限にあります。コストはかかるものの、アイディア次第でより多くの反響を出すことが可能です。効果的なDMを作りたいという方は、ぜひCCG HONANDOへご相談ください。

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