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2023.10.31 印刷について

名刺を厚紙で印刷するメリットは?「厚さ」選びのポイントを徹底解説

名刺を厚紙で印刷するメリットは?「厚さ」選びのポイントを徹底解説

名刺を作る際に、デザインや用紙にこだわる方は多いと思いますが、「厚さ」にこだわる方は多くないと思います。名刺にはさまざまな厚さの用紙が使われており、同じデザインでも薄口の名刺を渡すのと、厚口の名刺を渡すのでは、相手が抱く印象はまったく異なります。今回は名刺の印刷に使われる「厚紙」にフォーカスを当てながら、一般的な名刺の厚さとの違いや厚さの種類を解説。厚紙印刷するメリット・デメリット、厚さ選びのポイントについてもまとめて紹介します。名刺の製作をご検討の方はぜひご覧ください。

〈 INDEX 〉
一般的な名刺の厚さはどのくらい?
名刺の印刷用紙の厚さの種類・特徴
名刺を厚紙印刷するメリットを解説
名刺を厚紙印刷するデメリットは?
用紙の厚さ選びのポイント
名刺の厚紙印刷に関するQ&A
CCG HONANDOの名刺の厚紙印刷の事例
まとめ

一般的な名刺の厚さはどのくらい?

名刺には耐久性や保存性が求められるため、ある程度の厚みが必要です。0.2mm程度の名刺が一般的ですが、明確な決まりはなく、0.15mm程度の薄い名刺や0.3mm以上の厚い名刺など、その厚さもさまざまです。厚みのある名刺を作成する際に知っておきたいのが、その表記の仕方。印刷会社では、用紙の厚さを「㎜」ではなく「kg」(連量)で表記するケースがほとんどです。用紙の種類にもよりますが、0.15〜0.3mmは160~220kgと表記されます。数値が大きくなるほど用紙が厚くなる、と覚えておきましょう。

名刺の印刷用紙の厚さの種類・特徴

用紙の「厚さ」を表すのに「重さ」の単位が使われているため、一般の方にはなかなかイメージしづらいと思います。名刺に使われる印刷用紙の厚さは、大きく「超薄口」「薄口」「厚口」「特厚口」の4種類に分けて表記されます。それぞれの用紙の特徴を押さえておきましょう。

超薄口

超薄口は約0.09mm以下、「連量」で表すと45㎏以下の印刷用紙を指します。一般的なコピー用紙(0.09mm)よりも薄いトレーシングペーパーやフィルム素材なども超薄口に含まれます。厚さがない分印刷価格も安価で、新聞の折り込みチラシやレシートなど、大量に印刷する製品に多く使用されています。その特徴を生かして、手帳のリフィルなどにも超薄口の用紙が使われています。

薄口

薄口は約0.1~0.19mm、「連量」で表すと55~90㎏以下の印刷用紙を指します。その厚みは一般的なコピー用紙と同等で、ポスティングチラシやばらまき用のフライヤー、文庫本の本文用紙などに使われています。薄口の用紙は折りやすく、配布しやすいのが特徴です。薄口の用紙を名刺に用いることで、手になじみやすく、親しみやすい印刷物に仕上がるでしょう。

厚口

厚口は約0.2~0.29mm、「連量」で表すと70~110㎏以下の印刷用紙を指します。厚口の用紙はカタログ、パンフレット、図書カード、学習ノートなどに使われており、しっかりとした厚みが感じられて、高級感や上品さを演出できます。さらに厚みのある「特厚口」を選ぶこともできますが、カタログやパンフレットは封筒に入れたり、配布したりすることを考えると、重すぎない厚口のほうが使いやすいと言えるでしょう。

特厚口

特厚口は約0.3mm以上、「連量」で表すと110~135㎏以下の印刷用紙を指します。特厚口は重厚感に加えて、耐久性に優れた印刷用紙で、映画のパンフレット、ポスター、会社案内などに使われています。ポスターは、丸めたときに折り目が付かないようある程度の厚みが必要ですし、映画のパンフレットや会社案内は、重厚感や耐久性が必要です。印刷物としての存在感をアピールする場合は、特厚口をおすすめします。

名刺を厚紙印刷するメリットを解説

厚さが0.2mm以上の名刺になると、手にしたときにしっかりとした質感を感じられます。このように名刺に厚手の用紙を用いることで重厚感や高級感が得られるだけでなく、写真やイラストもフルカラーで印刷できるので、インパクトのある名刺を製作することができます。ここでは、名刺に厚紙を使うメリットについて解説します。

耐久性が高い

名刺に厚紙を用いる最大のメリットは、耐久性が得られること。耐久性の高い名刺は折れ曲がりにくく、ふやけたり破けたりするリスクを軽減できるでしょう。また、より永く状態を保っていられるため、相手の印象に残るかもしれません。ビジネス・プライベートを問わず、名刺は重要な営業ツールです。耐久性を高めて自分をアピールしましょう。

重厚感がある

厚手の名刺はさまざまな職業の方に利用されています。例えば、弁護士や会計士などの士業に就いている方。職業柄、高度な専門知識が求められるため、「重厚感」を演出できる厚紙は最適です。また、自動車や不動産の営業職も高額な商品を扱う職種のため、「信頼感」のある厚紙はおすすめです。ビジネスシーンにおいて顧客との信頼関係は何より重要です。厚紙はこの点で重要なツールになり得るでしょう。

高級感を演出できる

厚紙には「高級」「上品」などの印象を与える効果があり、渡した相手の印象に残りやすいです。一般的なコピー用紙と比べて印刷コストは上がるものの、得られる上品さや安心感はビジネスにおいて有利に働くでしょう。デザインにインパクトがなかったとしても、紙自体を厚くするだけで印象が大きく変わるため、厚紙での印刷をおすすめします。

写真やイラストもフルカラーで印刷できる

文字だけのシンプルな名刺であれば、モノクロ印刷で十分です。モノクロ印刷はインキ量が少ないため、薄い用紙でも問題なく印刷できますが、写真やイラストを入れる場合はフルカラー印刷になり、紙に載るインキ量は格段に多くなります。薄い用紙にフルカラー印刷を行なうと、ふやけたように紙全体が波打ってしまうこともあるため厚紙を選びましょう。

名刺を厚紙印刷するデメリットは?

厚手の用紙にはたくさんのメリットがあり、使い勝手がよい用紙としてさまざまなシーンで選ばれています。その一方で、薄口の用紙と比べて厚みがあるため、かさばるというデメリットもあります。名刺入れなどに収容できる枚数は紙の厚みによって異なりますが、名刺交換する機会の多い方は予備の名刺を持っておくと安心です。厚手の名刺は1枚でも存在感がありますが、あまりに厚すぎると、渡した相手にとっても保管がしづらいため注意しましょう。

用紙の厚さ選びのポイント

名刺を作る際に、どの厚さの用紙を選んだらよいのかわからないという方も少なくありません。名刺に使われる用紙の厚みはさまざまで、紙の種類や質感なども考慮するとその組み合わせは無数に存在します。ここで紹介する厚さを選ぶときのポイントを押さえて、相手に好印象を与える名刺を作成しましょう。

相手からの印象を意識する

名刺を作る際に意識したいのは、相手からの印象です。厚い名刺は信頼感や高級感を演出し、薄い名刺は柔らかさや親しみやすさを感じさせます。厚い名刺は重厚感のあるデザイン、薄い名刺はポップなデザインと組みわせることで、相手の印象に残りやすい名刺に仕上がります。もちろん、名刺だけで相手からの印象が決まるということはありませんが、第一印象をよくすることは、その後の人間関係を築く上で重要なポイントです。相手からどう思われたいかを考えて、紙の厚みを選びましょう。

価格とのバランスを考える

用紙の厚みに応じて印刷価格は異なり、薄手の名刺は安価で、厚手の名刺は高価になる傾向にあります。一度に大人数と名刺交換する方や名刺交換する機会の多い営業職の方は、「印象」だけでなく、増刷時の「コスト」も視野に入れることをおすすめします。印象や価格で悩んだときは、印刷会社に相談するのがよいでしょう。

名刺の厚紙印刷に関するQ&A

ここでは厚紙で名刺を作成する際に、よく聞かれる質問をピックアップして紹介します。紙の厚さのほかにも、注意しなければいけない点はいくつかあります。印刷する際に失敗・後悔することのないよう、事前に要点を押さえておきましょう。

名刺に使われる厚紙の種類は?

名刺にはさまざまな用紙が使われていますが、「マットコート紙」「上質紙」「コート紙」「アート紙」が代表的です。マットコート紙は、紙の表面がなめらかでツヤを押さえた用紙のこと。落ち着いた雰囲気に仕上がります。上質紙は表面に塗工処理されていない、光沢やツヤの少ない用紙のことで、筆記性や可読性に優れています。コート紙は表面に塗工処理がなされた光沢のある用紙のことで、色の再現性が高く、写真集などの印刷に適しています。アート紙はコート紙よりも表面にツヤがあり、鮮やかな発色が特徴の用紙です。主にパンフレットや雑誌の表紙に使われています。

厚紙を使って自宅やコンビニで印刷できる?

結論から言うと、家庭用のプリンターやコンビニで名刺を印刷することができます。特にコンビニは全国各地にあるため、「出先で名刺が足りなくなった」という場合でもすぐに印刷することができます。家庭用のプリンターも機種によって異なりますが、0.25~0.3mmの厚さであれば問題なく印刷できるでしょう。しかし、厚紙は一般的なコピー用紙と比べて詰まりやすく、また用紙の種類によってはインキがのりにくいことも。厚紙を置いてないコンビニも多く、仕上がりやコストを考えると印刷会社に依頼することをおすすめします。

CCG HONANDOの名刺の厚紙印刷の事例

CCG HONANDOでは、厚紙を使った名刺の印刷事例が多数あります。近年、環境に配慮した取り組みを推進しており、環境にやさしい厚紙を使った名刺のご相談をいただく機会もあります。例えば、「エコ間伐紙N」という紙を使った名刺。この紙は森林の健全な成長を促すために伐採された木を再利用した紙で、名刺には160㎏(0.2mm程度)の厚さの紙を採用しました。少し変わった用紙を使っても、名刺程度のサイズ感であれば比較的費用をかけずに印刷できるのでおすすめです。

まとめ

今回は名刺に使われる用紙の厚さや種類、厚紙印刷するメリット・デメリットを解説しました。デザインや用紙だけでなく、用紙の厚さも名刺を作成する上で重要なポイントだとご理解いただけたかと思います。厚さを選ぶときには用紙のサンプルを取り寄せ、自分のイメージと相違ないか確認することをおすすめします。厚紙の特徴を知り、自分が使いやすく、相手にもよい印象を与える名刺を作成しましょう。

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