リーフレット(折りパンフレット)印刷における折り方の種類や作成時の注意点
「リーフレット」とは、会社案内や学校案内、コンサートや舞台の公演プログラム、イベント告知のための冊子などに用いられている印刷物の形態です。その多くは1枚刷りで印刷され、手になじんで持ち歩きやすいコンパクトなサイズに折り畳まれているため、さまざまな場面で採用されています。今回は、普段なにげなく目にしているリーフレットについて詳しく解説します。
2023.01.31
パンフレットやDMなどの印刷見積もりを依頼すると、「折り加工」が含まれていることがあります。耳馴染みのない言葉かもしれませんが、折り加工は印刷物の仕上がりを大きく左右する重要な加工。情報をわかりやすく伝えるだけではなく、工夫やアイデア次第で商品やサービスをより効果的にアピールすることも可能です。今回は、そんな印刷物の印象を決める折り加工を取り上げて解説します。用途に合ったおすすめの折り加工もまとめて紹介するので、印刷を依頼する際の参考にしてください。
INDEX「折り加工」とは、その名前の通り、印刷が終了した1枚の用紙を用途に合った形状に折る加工方法のこと。パンフレットやチラシ、DMなどでよく用いられる加工方法で、ページごとに情報をまとめたり、サイズが大きい印刷物をコンパクトにしたりと、印刷物にさまざまな機能を持たせることができます。
ひと言で「折り加工」といってもその種類はさまざまで、チラシなどに使われる「2つ折り」もあれば、地図やフロアガイドなどに使われる「ジャバラ折り」もあります。ここでは、よく利用される折り加工の種類を取り上げて解説します。ポイントとなるのは、使用用途に合った折り加工を製作段階から考えること。それぞれの特徴をしっかり押さえて、印刷物に合った加工方法を選びましょう。
大きな誌面に情報を掲載する場合は「2つ折り」がおすすめです。用紙の中心を1回折るというシンプルな加工方法ですが、1枚の用紙を4ページに増やせる汎用性の高い折り方です。DMやパンフレットでは定番の加工と言えるでしょう。用途によっては、センターからずらした位置で折る場合も。折る位置を変えることで中身が見えるようになり、手に取る人の興味を惹くことができます。
「リーフレット」とは、会社案内や学校案内、コンサートや舞台の公演プログラム、イベント告知のための冊子などに用いられている印刷物の形態です。その多くは1枚刷りで印刷され、手になじんで持ち歩きやすいコンパクトなサイズに折り畳まれているため、さまざまな場面で採用されています。今回は、普段なにげなく目にしているリーフレットについて詳しく解説します。
掲載される商品やカテゴリーの多いカタログには、ページ数を確保できる折り加工がおすすめです。「十字折り」や「八つ折り」を施すと、4P単位でページ数を8P、16Pと増やしていけるので、カテゴリー分けも容易になり、多くの商品を掲載することできます。またページ数を増やすことで、注力商品を冊子の冒頭で紹介するなど、印刷物にストーリー性を与えることも可能です。
印刷物を店頭のラックやスタンドに陳列したいという方には、スペースを取らない縦長形状の折り加工がおすすめです。例えば、「巻き3つ折り」や「外3つ折り」は、十字折りや八つ折りよりも手に取りやすく、コンパクトで見やすいというメリットがあります。ページ数もある程度確保できるので、情報量が多いパンフレットやカタログに効果的です。
地図やフロアガイドには、歩きながらでも見やすく、携帯しやすい折り加工がおすすめです。「ジャバラ(蛇腹)折り」や「巻き4つ折り」は、コンパクトに折り畳めるため持ち運びしやすく、ポケットにも入れやすいサイズになります。また、開いても表裏の2Pになるので、歩きながらでも見やすい折り加工と言えるでしょう。ポスティングチラシや、サービス用パンフレットなどによく用いられる折り加工です。
商品・サービス案内といった営業ツールでよく用いられるのが「両観音折り」です。両端を中央に向かって内側に折ることで、2段階の見開き構造を持たせることができます。その結果、印刷物にストーリー性が生まれ、例えば表紙で商品・サービス名を伝え、はじめの見開きでサービスや商品に関する現在の問題点や背景について触れ、次の見開きでその解決策としてサービスや商品を紹介するというような見せ方も可能です。さまざまな商談シーンで使われている加工方法ですが、すべての観音を開くには十分なスペースが必要になるため、使用するシーンには注意しましょう。
「封筒を使うダイレクトメールでは、封入する印刷物を封筒のサイズ内に収める必要があります。このようなシーンで利用されているのが「DM折り」です。折り方としては、2つに折った後に折り目がクロスするように巻き3つ折りにします。例えば、A3サイズのチラシ・フライヤーをDM折りにすると、DMでよく使われる洋長3封筒、長3封筒に収まるサイズにまで縮小できます。
先述したように、折り加工は印刷物の印象を左右する重要な要素。折り方が複雑になるほど、折り目の位置、印刷面の向き、表紙の位置がわかりにくくなる場合も。実際に折って、開いてみたら全く違った印刷物になっていた……ということがないように、データ作成者と印刷担当者の間で完成イメージを共有しておきましょう。ここでは折り加工を施す際の注意点をまとめて紹介します。
データを作成する際に気をつけたいのは、印刷面のサイズ。各面を均等にした状態で折り加工を行なうと、折り方によっては用紙の厚みによりズレが生じ、内側に折り込む面の端が曲がってしまうことも。これを防ぐためには、内側に折り込む面のサイズを2~3mm程度短く設定する必要があります。巻き3つ折りや両観音折りを行なう際は、サイズに注意しましょう。
折り加工を行なう際は、用紙の「割れ」に注意する必要があります。「割れ」とは、折り目となる用紙のインキが剥がれてしまい、ひび割れた状態になることです。特に濃い色の印刷面に折り加工を施すと、用紙に白いスジが入っているように見えてしまうため、注意が必要です。折りスジが入る箇所は淡い色にする、写真やイラストを配置しないなど、デザインやレイアウト上で対策を講じましょう。
これまでさまざまな種類の折り加工を紹介してきました。実際の製品を見てみてから加工方法を検討したいという方は、ぜひCCG HONANDOにお問い合わせください。ここでは、お客様から寄せられた折り加工に関する質問を集めてみました。折り加工を行なう際の参考にしてください。
折り加工と他の加工を組み合わせることは可能です。例えば、2つ折り→角丸加工・印刷面にニス引き→巻き3つ折りを行なうことも可能で、CCG HONANDOでも多くの実績があります。ご希望の加工・仕様によっては組み合わせが難しいパターンもあるため、併用する場合は事前に印刷会社に確認をとりましょう。
用紙は厚みが増すほど加工が難しくなります。というのも、折り方によっては印刷面のインキが剥がれてしまい、紙の白が目立ってしまうからです。「割れ」を完全に防ぐことは難しく、用紙や連量によっても「割れ」具合は異なります。スジ入れ加工を行なってから折り加工を施す方法もありますが、別途料金が発生するため、お見積り段階でご相談ください。
ひとつのデザインに対して、一方はジャバラ折り、もう一方は巻き4つ折りなど、違った折り加工を行なうことは可能です。紙の厚さや仕上がりサイズ、表面加工の問題から対応できない加工方法もありますが、ご希望の仕様等を共有いただいたうえで、お見積りやスケジュールをお伝えいたします。
折り加工の種類はさまざまで、ここでは触れていない折り加工もあります。例えば、紙面を8等分し、山折りと谷折りでジグザグに(7回)折る「ジャバラ折」や、薬の添付文書によくある、長辺2つ折りし、その後平行に5つ折りする「能書折り(ミニ折)」、中綴じ製本の針金がない折り方の「スクラム製本」など、少し変わった折り加工もあります。印刷物の用途に合わせて、最適な折り加工をご提案します。
CCG HONANDOでは日頃から折り加工のある印刷物を制作しています。会社案内やサービス案内パンフレットでは2つ折りや巻き3つ折り、ショッピングモールのフロアガイドでは両観音折り、イベントで配布されるガイドマップでは十字折りなど、これまでに手がけた折り加工は多岐にわたります。折り加工の種類について迷われるお客様には、印刷物を使用するシーンや掲載したい情報などヒアリングしてから加工方法をご提案しています。
折り加工のなかでも最もポピュラーな「2つ折り」。折り方もシンプルで、ご自身で作業される方もいます。そんな2つ折りでも、印刷部数が多くなるほど美しく仕上げることは困難になります。厚い用紙の場合はなおさら難しいでしょう。大量に折り加工を行なう場合や複雑な折り加工を行なう場合は、印刷会社や加工業者に依頼することをおすすめします。折り加工に興味のある方や印刷物作成の予定がある方は、ぜひお見積りからご相談ください。
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