中綴じとは?ページ数の少ない冊子印刷に最適な製本方法
一枚一枚の印刷物を冊子に仕上げる製本にはいくつもの種類があります。今回クローズアップする「中綴じ」は、週刊誌や情報誌などによく使われ、皆さんにとても馴染みがある製本方法です。そこで、中綴じのメリットやデメリットをはじめ、冊子を印刷する時に役立つ情報をお届けします。
2022.05.27
児童・生徒、保護者、地域の方々などへ、学校からのお知らせを伝える役割を持つ学校新聞。コミュケーションツールのひとつとして多くの学校が取り入れていますが、先生や保護者が忙しいなか定期的に制作するのは骨の折れる作業です。今回はそんな学校新聞について、制作時のポイントや注意点を詳しく解説します。
INDEX印刷物を制作する時は、どのようなサイズ・仕様にするかを事前に確認しておきましょう。ヨコ型かタテ型か、冊子のような形にするのかリーフレットのような形にするのか……。それによってコストが大きく変動します。ここでは、中綴じや無線綴じなど、印刷物の仕上がりの形態についてご説明します。
「中綴じ製本」とは、ホチキスや針金で用紙の真ん中を綴じる製本方法で、雑誌やパンフレットなどでよく見かけます。ページ数が比較的少ない冊子に採用されることが多く、開いた時にページ中央のノド元まで全開できるメリットがあります。ホチキスや針金でしっかり綴じてあるため用紙がバラバラにならず、本としてしっかりとした仕上がりになります。中長期的に保存しておきたい薄めの冊子を制作するのに向いています。
一枚一枚の印刷物を冊子に仕上げる製本にはいくつもの種類があります。今回クローズアップする「中綴じ」は、週刊誌や情報誌などによく使われ、皆さんにとても馴染みがある製本方法です。そこで、中綴じのメリットやデメリットをはじめ、冊子を印刷する時に役立つ情報をお届けします。
「スクラム製本」とは、ホチキスや針金、糊などで綴じずに、2つ折りの用紙を重ねただけの製本方法です。差し込み製本とも呼ばれ、学校新聞では最もポピュラーな仕様です。ホチキスや針を使わないため安全で分別破棄もしやすく、人にも環境にもやさしい点がメリットのひとつ。通常の製本方法と違い、4ページの倍数だけでなく、6ページや10ページにしたり、1枚のページを差し込んだりできるのも特徴です。
「折り製本」とは、冊子の形にせず折加工だけを施した簡易的な製本方法です。パンフレットのような形で、用紙を2つ折りにした「2つ折り(4ページ)」、内側に巻き込むように3つ折りにした「巻き三つ折り(6ページ)」、観音開きになるように内側に折り込んだ「両観音折り(8ページ)」などがあります。大きな紙面を展開して利用できるため、マップや概念図、フロー図などを見やすく説明するのに適しています。
パンフレットやDMなどの印刷見積もりを依頼すると、「折り加工」が含まれていることがあります。耳馴染みのない言葉かもしれませんが、折り加工は印刷物の仕上がりを大きく左右する重要な加工。情報をわかりやすく伝えるだけではなく、工夫やアイデア次第で商品やサービスをより効果的にアピールすることも可能です。今回は、そんな印刷物の印象を決める折り加工を取り上げて解説します。
使用する用紙によって、学校新聞の仕上がりや質感はまったく違ってきます。また、印刷内容や加工方法によって、それぞれに適した用紙があります。例えば「無線綴じ」や「中綴じ」のように製本方法を選ぶ場合でも、ページ数の少ない中綴じ製本ではない限り、表紙は本文よりも厚手の用紙を使うのが一般的です。
コート紙は表面に塗料を塗布した用紙で、光沢のあるツルツルした手ざわりをしています。白色度が高いため印刷の発色が良いのも特徴です。光沢があるため写真やイラストはきれいに印刷できますが、反射が強く出ることがあり、文字情報を多く読ませたり筆記用具で書き込んだりすることが想定される印刷物には不向きな用紙です。ビジュアルが重要となるカタログや会社案内、チラシやパンフレットなどによく採用されています。
マットコート紙は表面にマット系の塗料を塗布した用紙で、光沢が抑えられています。コート紙と同様に白色度が高く、発色が良いのが特徴です。コート紙に比べると光沢が抑えられているので、ツルツルというよりはしっとりとした質感です。写真やイラストがきれいに印刷でき、文字情報も比較的読みやすく、上品な印象に仕上がります。パンフレットやプログラム、写真集、写真の多い書籍などによく採用されています。
上質紙は、コート紙やマット紙とは異なり表面に塗料が塗布されていないので、光沢やツヤが少ない用紙です。インキで印刷するとインキが用紙に染み込みやすく、発色はやや劣りますが、トナーを使うデジタル印刷の場合にはにじみや染み込みがなく、コート紙やマット紙と同等の発色を表現できます。用紙に光沢が少ないことから、文字を多く使用した印刷物に向いています。書籍やテキスト、会報や文集などによく採用されています。
印刷用紙にはさまざまな種類があり、用紙によって特徴も異なるため、用途に合った用紙を選ぶことが大切です。今回は、数ある用紙のなかで、最もポピュラーな「上質紙」をピックアップ。上質紙の特徴や他の用紙との違い、上質紙を使用した印刷物の事例について詳しく解説していきます。
印刷方法、用紙の種類や厚み、加工方法、コストなど、すべてを確認したうえで「いざ進行」となっても、実はまだ安心はできません。データの入稿時に起こりやすいデータ上の不備、納品形態に関するイメージの相違など、印刷物の仕様以外にも気にするべきポイントがたくさんあります。そこで、その一例をご紹介します。
データの入稿時は、フォントのアウトライン化を忘れずに行ないましょう。データの作成時に打ち込んだ「文字」を、点と線でつないだ「図形」にすることを“フォントのアウトライン化”といいます。データの作成を行なったPCと印刷会社でデータを確認するPCではインストールされているフォントなどの環境が異なるため、フォントの種類が置き換わったり、文字化けが発生したりしてしまいます。入稿前には、このアウトライン化を行なったかどうかを必ず確認しましょう。
製本時、綴じ方向を確認することは重要なポイントです。通常は、文字の組み方向によってページの綴じ方向が決定します。横組み文字の紙面の場合には「左綴じ」、縦組み文字の紙面の場合には「右綴じ」にするのが一般的です。学校新聞では文字の組み方向が混在することが多く、綴じ方向をどちらにするかわかりにくい場合があります。入稿時には、左綴じにするか右綴じにするかを確認してから依頼すると、スムーズに印刷の手配を進めることができるでしょう。
入稿する原稿の内容に関しては、著作権や肖像権の侵害がないよう細心の注意が必要です。学校新聞は、人物の写真や作品などを紹介することがある性質上、トラブルになりやすい印刷物といえます。取材や素材収集を行なう時は、学校新聞に写真が掲載されることについて対象者に承諾を得るようにしましょう。また、挿入カットとして使用するイラストや画像なども、著作権をはじめとする規約類をしっかりと確認しておくことをおすすめします。
ここからは、学校新聞の印刷についてお客様からよくいただくご質問に回答します。ここでピックアップしたもの以外でご質問がございましたら、ささいなことでも結構ですのでお気軽にお問い合わせください。
手書きでも対応することは可能ですが、鉛筆やボールペンで書いた原稿はきれいに印刷できない場合が多いのでご注意ください。鉛筆やボールペンで書いたものは、印刷すると薄くなったりかすれたりすることがあります。可能であれば黒のサインペンやインクで書いた原稿をご用意ください。ただし、誤字・脱字を修正液や修正テープなどを使って書き直すと、印刷時にその部分が剥がれたり汚れたりすることもあるので、文字の修正は最低限にとどめましょう。
掲載したい写真とトリミングの位置が決まっていれば、拡大・縮小や切り抜きなどの処理は印刷会社で行ないます。手書きの原稿に直接写真を貼ることはできれば避けてください。写真が何枚にもなる場合は写真の裏にマジックで番号を振っておくのがおすすめです。また、傷が入っている写真は使わないほうがよいでしょう。
カラー印刷はもちろん可能です。印刷会社が指す「カラー印刷」とは、オフセット印刷の4色刷りで、一般新聞のカラー印刷と同様のものです。注意点として、カラー印刷は表現効果が大きいですが、モノクロ印刷に比べると高額になります。「予算はあまりないが、アクセント程度に色を付けてみたい」という場合、黒と赤など2色のインクで構成される「2色刷り」はコストパフォーマンスが高くおすすめです。
昨今、「SDGs」や「サスティナブル」といった言葉を教育の場でもよく耳にするようになってきました。そこで、教育の一環として、身近な印刷物に使う用紙を環境にやさしいものに変えてみてはいかがでしょうか。CCG HONANDOでは、学校新聞を一般的な仕様できれいに仕上げることが可能ですが、学校新聞の用紙をFSC ®認証紙やバナナペーパーなどに変えるだけで、いつもと少し違った学校新聞を制作することができます。近年意識が高まりつつあるエコへの取り組みを学校新聞から始めてみるのもおすすめです。
国連が掲げたSDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指し、世界中でさまざまな活動が行なわれています。バナナペーパーは、いわゆる“サステナブルペーパー”の代名詞的存在。普通の紙とどのように違うのか、その特徴や環境にやさしい理由、メリット・デメリットなどを詳しくご紹介します。
今回は、よりよい学校新聞を制作するために欠かせないさまざまなポイントや注意点をご説明しました。他にも、印刷のプロが在籍するCCG HONANDOならではの観点から、お客様一人ひとりに寄り添った提案が可能です。学校新聞の制作でお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。
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