Journal

2021.12.24

ポスターを作成するうえで知っておきたいポイント。印刷の方法、用紙のサイズや種類の選び方

ポスターを作成するうえで知っておきたいポイント。印刷の方法、用紙のサイズや種類の選び方

街を歩いていると、必ずといっていいほど目にする「ポスター」。日常に溶け込んでいるポスターですが、いざ作成するとなれば、完成までにたくさんの選択肢があることをご存じでしょうか。ポスターを使用するTPOに応じて、まったく違う仕様になる場合があります。そこで、ポスターを印刷する方法、最適なサイズや用紙の種類の選び方など、ポスターを作成するうえで知っておきたいポイントを詳しくご紹介します。

ポスターの印刷方法は大きく分けて2種類

ポスター印刷とひとことでいっても、印刷方法はいくつかあります。ポスターの目的や用途、どのくらいの枚数が必要なのかなどによって、最適な印刷方法が変わってくるのです。はじめに、価格を抑えつつ品質を落とさずにポスターを印刷する方法として、大きく分けて「インクジェット印刷」と「オフセット印刷」の2種類をご紹介します。

ポスターを作成するうえで知っておきたいポイント。印刷の方法、用紙のサイズや種類の選び方

インクジェット印刷

インクジェット印刷とは、インクをスプレーのように紙を吹き付けて印刷する方法です。家庭用プリンターはこの方法に該当します。小ロットを安く印刷する方法としては、もっとも適しています。インクジェット印刷では、デザインデータをもとにカラーインクを用紙に直接噴射することで印刷するため、色の再現性が高いのが特徴です。昨今のインクジェット印刷は性能や品質が格段に向上しており、手軽に高発色な印刷物をつくりたい場合にぴったりの印刷方法です。

オフセット印刷

オフセット印刷とは、文字や図形をかたどった「版」を用意し、ハンコのように用紙にインクを付ける印刷方法です。ほかの版を使う印刷方法とは違い、平たい版を使用するため、平版印刷とも呼ばれます。版が傷まないようにつけるゴム(ブランケット)にインクを付けることを「OFF」、ブランケットから紙に転写することを「SET」と呼ぶことから、「オフセット」という名前で呼ばれるようになりました。

インクジェット印刷のメリット・デメリット

インクジェット印刷のメリットは、大きく分けて2点あります。どちらも、版をつくらずにきれいな色を出せることが理由にあります。

①納品スピードが速くコストが抑えられる
②大きいサイズでも印刷できる

一方で、デメリットも2点あります。印刷速度や機械の性能などの観点から見ると、比較的劣る部分も出てきます。

①大ロットの印刷には適さない
②専門用紙以外に印刷するとにじみが出る場合がある

ポスターを作成するうえで知っておきたいポイント。印刷の方法、用紙のサイズや種類の選び方

インクジェット印刷のメリット

①納品スピードが速くコストが抑えられる
インクジェット印刷の大きなメリットは、少ない部数でもコストを抑えられる点です。インクを用紙に吹き付けて印刷することから、オフセット印刷では必須となる版が不要となるため、安価かつ短時間で印刷することができます。

②大きいサイズでも印刷できる
一般的にポスターのサイズとして最大なのは「B0」ですが、インクジェット印刷ではそれ以上のサイズのポスターをつくることもできます。規格外サイズであっても、自由なサイズのポスターを1枚から作成できることがインクジェット印刷の強みです。

インクジェット印刷のデメリット

①大ロットの印刷には適さない
インクジェット印刷は、小ロットに向いている反面、大ロットには不向きです。大ロットをインクジェット印刷で作成しようとなると、インクのカートリッジ交換や出力中のメンテナンスが必要になり、時間がかかります。

②専門用紙以外に印刷するとにじみが出る場合がある
ポスター印刷を専門とする業者に注文する場合は必要ありませんが、インクジェット印刷をする場合、専門用紙を使用しないと色がにじんでしまうことがあります。専用用紙にはインクをしっかりと定着させるための受理層というものがあり、それがない用紙に印刷してしまうと、きれいにインクがのらない可能性があるからです。

オフセット印刷のメリット・デメリット

オフセット印刷のメリットは、大きく分けて2点あります。メリットとデメリットそれぞれについて、次から詳しくご説明します。

①大ロットに強い
②仕上がりがきれい

一方で、デメリットも2点あります。小ロットや短納期が求められる場合には、あまり適していません。

①大ロットの印刷には適さない
②納品までにある程度の時間を要する

ポスターを作成するうえで知っておきたいポイント。印刷の方法、用紙のサイズや種類の選び方

オフセット印刷のメリット

①大ロットに強い
短時間で大量の印刷物を作成できるのが、オフセット印刷の強みです。一度版をつくってしまえば繰り返し印刷することが可能で、そのスピードは非常に速いです。そのため大ロットであればあるほど単価を安く抑えられるため、同じ印刷物を数千枚単位でつくる場合に適しています。

②仕上がりがきれい
オフセット印刷では、写真や絵を印刷するために必要な分のインクを正確にのせられます。また、オフセット印刷では、顔料油性インクと呼ばれる固着性の高いインクを使用します。そのため、鮮やかな画像や細かい文字もつぶれることなく完成させることができます。

オフセット印刷のデメリット

①小ロットに弱い
版をつくる工程が入ると、1枚から数十枚程度の場合は料金が割高になってしまいます。また、地域ごとにチラシの掲載内容を変えるといった、可変部分があるような多種少部数印刷の場合は、それぞれの種類ごとに版の製作費がかかります。その場合には、インクジェット印刷をはじめとするほかの方法をおすすめします。

②納品までにある程度の時間を要する
データがあればすぐに印刷できるインクジェット印刷に比べて、オフセット印刷では版を制作する必要があります。その分作業日数がかかるため、オフセット印刷で制作する場合には、あらかじめ納期を確認しておきましょう。

ポスター印刷では用途に合わせてサイズを選ぶ

ポスターのサイズは、当然のことながら掲示する場所や用途によって適した大きさが異なります。「A1」より小さくなると比較的近い距離で見られるポスターになり、特に「A2」「B2」は屋内に掲示するポスターの場合によく選択されます。一方で「B0」から「A1」になると、ダイナミックなデザインを取り入れられるため、遠くからでも目立ちます。

ポスターを作成するうえで知っておきたいポイント。印刷の方法、用紙のサイズや種類の選び方

A判とB判、規格の違いとは?

2つの違いは、まずサイズにあります。A版はA0サイズが841×1189mmで設定され、A1・A2・A3と数字が小さくなるごとに大きさが半分になっていきます。B版はB0サイズは1030×1456mmで設定され、A版と同様に数字が小さくなるごとに大きさが半分になっていきます。A版もB版も、タテとヨコが「白銀比」と呼ばれる比率になっており、サイズを小さくしても同じ比率になります。

また、2つは生まれも違います。A判はドイツで生まれた規格で、ISO(国際標準化機構)が定める用紙サイズの国際規格です。一方B判は日本生まれで、JIS(日本産業規格)によって規格化された日本独自の規格です。

用途に応じたおすすめのポスターサイズ

ポスターが掲示されている場所や用途ごとに、よく使われているサイズをご紹介します。 駅の柱や通路に貼られるものは、B0・B1・B2のサイズが基準になっています。そのため、通路の超巨大ポスターは「B0の何倍」とサイズが設定されています。商業施設の窓ガラスに貼られているポスターのサイズは、だいたいA2かB2であることが多いです。イベント時に店頭で使うフレームに入れられたポスターは、離れたところからでもよく見えるA1かB1でつくるのがおすすめです。

ポスターの使い道に合わせて用紙の種類を変える

ポスターの用途によって、サイズだけでなく、最適な用紙の種類も変わってきます。ポスターによく使われる用紙として、アート紙、マット紙、コート紙、上質紙などがあります。

ポスターによく使われる用紙の種類

①アート紙

なめらかさやツヤを出すために、表面をグロス系の塗料でコーティングした厚紙です。強い光沢があり、日光を反射して見にくくなってしまうため、屋外での利用にはあまり適していません。また、価格はやや高めです。

②コート紙

アート紙には劣りますが、光沢のある用紙です。インクののりが良く、写真やイラストなどの色をきれいに表現することができます。ある程度は水の浸透を防ぐことができるため、直接雨が当たらない場所であれば、屋外でも利用可能です。

③マット紙

表面にツヤ消しの加工を施した用紙です。光沢がないため、目にやさしいのが特徴です。インクのにじみを抑えられるため、印刷の仕上がりにボリューム感が出ます。

④上質紙

上質紙は、紙の表面がコーティングされていない用紙です。イラストや文字が中心であれば、より安価にポスターをつくることができます。ただし湿気には弱いため、屋内での使用に限られます。

屋内・屋外別のおすすめ用紙は?

上記の4つの用紙のほかに、強度と耐水性にすぐれた合成紙があります。合成紙は石油由来の原料からできていて、プラスチックフィルムと紙のメリットを併せ持ち、屋外での利用に適しています。

紙をベースにした耐水紙も、耐水性が高い紙です。屋内向けのポスターの場合、耐水や耐光などの面に考慮する必要はないため、多種多様な用紙のなかから選ぶことができます。ポスターを掲示する場所を事前に把握し、最適な用紙を使いましょう。

布製ポスターも人気が高まっている

ポスターと聞くと、紙製のものを思い浮かべると思いますが、最近は布製ポスターも人気があります。表面は布特有の凸凹がありますが、とても細やかでカラー印刷でも色鮮やかな表現ができます。また、布はシワがつきにくい性質を持っているため、折りたたんでの持ち運びに便利です。例えば、遠方のイベントに持っていく場合に荷物がかさばらずに済みます。種類によっては、防炎認定されているものや、厚手のテント生地で長期間の雨風にも耐えられるものもあります。

ポスターを作成するうえで知っておきたいポイント。印刷の方法、用紙のサイズや種類の選び方

CCG HONANDOのポスター印刷

CCG HONANDOでは、ポスター印刷のご依頼を多くいただきます。商業施設やイベント会場で掲示されるポスターは、A1やB2のサイズでオフセット印刷によって制作しています。多くの場合、コート紙に表面加工を施して仕上げます。また、大学や専門学校などで使用されるポスターは短納期であることが多く、同じくA1やB2のサイズで、インクジェット印刷によって制作しています。ほかに、留学生がデザインしたSDGsをテーマとしたA3サイズのポスターを、バナナペーパーを使って印刷した実績もあります。

関連記事:バナナペーパーの採用で、SDGsの17のグローバル目標すべてに貢献する

ポスターの印刷ならCCG HONANDOにお任せください

今回は、ポスターの種類について詳しく解説しました。ポスターとひとことでいっても、情報を届けたい対象との距離や与える印象は、用紙のサイズが違えばまったく変わってきます。また、掲示される環境によって、用紙の種類に向き不向きが出てきたり、印刷する内容によってきれいに見えるか否かが左右されたりします。CCG HONANDOでは、ポスターを掲示する環境や印刷する内容をしっかりヒアリングしたうえで、最適な印刷方法をご提案いたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

Back List

share
  • faceBook
  • twitter
  • B!
  • share

Latest Journal最新のコラム

Contact

各種お問い合わせ
/ 印刷のお見積もり・ご相談など
ご不明点ございましたら
下記よりお問い合わせくださいませ